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トラックドライバー不足の現状と対策

2025.02.28

2024年4月から働き方改革法案によってドライバー・運転手の長時間労働に上限が適応されました。
いわゆる『2024年問題』と呼ばれるものですが、『2024年問題』が騒がれ始めてから現在に至るまで、日に日に業界内では『ドライバー不足』が深刻なものになってきております。
更に今後の見通しに関しても、『2030年問題』というワードも出てきており、物流・輸送業界の垣根を越えて『人材不足』『人材獲得競争の激化』などが今よりもっと深刻化していくことが予想されています。

本記事では、今後より深刻化していくドライバー不足の原因やドライバー不足への対策について取り上げていきたいと思います。

おすすめコラム:物流・運送業界の「2024年問題」とは?わかりやすく解説

労働人口の減少

日本の労働人口減少により、物流業界も慢性的な人手不足に陥っています。

■少子高齢化による生産年齢人口の減少


下記図を見ていただければわかる通り、年間出生率は、8年連続で過去最少を更新しており、2023年は初の80万人割れとなっております。
また、2024年には70万人を切ると言われております。




参考:「時事ドットコム-出生数、過去最少75万人 8年連続減、少子化加速鮮明に―23年人口動態統計速報・厚労省」



■生産年齢人口


下記図は、生産年齢人口の推移を表しております。
生産年齢人口(15歳~64歳)は1995年をピークに減少しております。
前述した通り、少子化が進むにつれて、高齢化は加速していく一方で、65歳~74歳、75歳以上の方は増加の一途をたどっております。



参考:「内閣府(2022)「令和4年版高齢社会白書」



物流・輸送業界問わず、日本全体で少子高齢化による生産年齢人口の減少が深刻化しているため、結果的にドライバー不足につながっていると思われます。



ただ、日本全体で生産年齢人口が減っているとはいえ、物流業界的にはどうなのでしょうか。
物流業界での原因や対策方法はないのでしょうか。

物流業界の問題点

日本全体が人手不足と言われているなか、物流業界自体で何か原因はあるのか。

■業界全体の高齢化


他業種と比べても4~6歳平均年齢が高くなっております。
また、年齢の構成比を見てみると、業界で働く人のうち約45.3%が40~54歳となっており、逆に、29歳以下の割合は全体の10%となっております。
図を見ていただければわかる通り、業界全体の『高齢化』が見て取れます。




参考:「総務省 - 令和3年 労働力調査」



■業界への女性の進出遅れ


全産業平均の女性の割合が44.7%なのに対して、道路貨物運送業界での女性の割合は、約20%となっています。
更に、トラック運転者となると約2.5%とかなり低い水準となっています。




参考:「総務省 - 令和3年 労働力調査」



進出遅れの原因となっている要因は、
・出産・育児に対しての整備が遅れている。
・身体的に負担が大きい(労働時間、重量物)
・環境の整備が不十分            など
他にも要因はあるとは思われますが、上記理由が挙げられるかと思います。
ここ最近では、女性への待遇や仕事内容も見直され、女性でも働きやすい労働環境に変わりつつあると思います。



■他業種と比較した賃金と労働時間


下記図は、2022年の全産業平均年収の比較になります。
ドライバーの平均年収は、全産業平均と比べて19~59万程度低くなっています。
また、2024年4月からの時間外労働上限規制により、物流業界を切り取ってみると、更に賃金が悪化する企業も出てくるかと思われます。




参考:「e-stat – 令和4年賃金構造基本統計調査」



更に、労働時間に関しても、全産業平均と比べると、約2割長い労働時間となっています。
また、ドライバーの中でも、大型トラック運転者は中小型トラック運転者と比べると、更に長い時間の労働時間となっています。




参考:「厚生労働省 – はたらきかたススメ」



2024年問題により、長時間労働の規制は入りましたが、逆に長距離でより多くの賃金を稼ぐためにドライバーになられた方には、逆風となっております。
働き方と働き手の考え、現場の実情を考えると、長時間労働の規制もなかなか難しいものとなっております。



おすすめコラム:物流・運送業界の「2024年問題」とは?わかりやすく解説



慢性的なドライバー不足が騒がれている中、どのような対策を講じる必要があるのでしょうか。


ドライバー不足対策

この先ドライバー不足が加速するなかで、我々はどういった対策を講じるのがいいのか。

■共同配送の導入


共同配送を導入することにより、輸送効率を向上させることができます。
ドライバー不足が深刻化するなかで、輸送効率を上げていくことは物流会社だけでなく委託している荷主も取り組んでいく必要があります。



■モーダルシフトの導入


モーダルシフトとは、貨物の輸送をトラックではなく、船舶や鉄道などで輸送することをいいます。
モーダルシフトをすることで、物流業界の問題点で挙げた長時間労働や負荷が軽減されます。
また、輸送効率も良いのでドライバー不足にはとても良い対策でしょう。



■中継輸送の導入


中継輸送を行う事で、一人当たりの輸送距離が短くなります。
労働環境の改善、健康や安全の確保により、ドライバー離れを防ぎます。



おすすめサイト:名正運輸の配送サービスと配送事例(中継輸送)



他にも、若手や女性が働きやすいように労働環境を整備したり、既存のドライバーさんに対しての労働環境を整えたり、今後の物流業界の為にも早めの対策を打つ必要があります。



■名正運輸が取り組んでいるドライバー不足への対策



弊社は、2~3年前から『筋トレ採用』というものに取り組んでおります。
『名正運輸×ジュラシックアカデミー』という事で、ボディービルに励む方に向けて、『トレーニングと仕事の両立』ができるという事を謳って、採用活動を行っております。
多くの方に興味を持っていただき、業界の課題であるドライバー不足も解消されつつあります。


今後も、ドライバー不足が広がっていく中で、先ほどあげた『共同配送』や『中継輸送』『労働環境改善』などの対策を早めに打っていくことが必要になります。
また、弊社も上記の対策をしながら、『筋トレ採用』という面白い取り組みにも力を入れていきたいと思います。



おすすめサイト:筋トレ採用|名正運輸


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